Minimal Work

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iPadで仕事は手軽にシンプルに!
ミニマルワークのススメ
タスク管理や業務効率化などについても書いていきますね。
最近は3Dプリントとドローンにも手を出してます。

3Dプリンターでマスクを作る:4

ついに3Dプリントマスクが完成!

Mitsufumi Yamagishi

1 分で読めます

3DモデルをPCでスライス

iPadからSTL形式で書き出したデータをAirDropでMacに移動させます。

この時初めて知りましたが、MacOSのFinderや標準アプリのプレビューではSTLファイルが見られるんですね! グリグリ回したり拡大したりしながら仕上がりの確認が標準機能で出来ちゃいます。

一方、iPadOSでは標準のファイルアプリでのプレビューは出来ません。 次のバージョンあたりで見られることを祈ってます。

移動が終わったら、スライサーアプリ(Ultimaker Cura)に読み込んで、スライスボタンをクリックすると、FDMプリンター(ANYCUBIC MEGA-S)用に積層されたデータに変換されます。


スライサーでプリント時間の目安をつける

スライスボタンを押すと「プリント時間目安」「消費フィラメントの予測」が表示されますが、3Dプリンターは空中に浮いたものやオーバーハングしている形状はそのままプリントできないので、サポートという柱を作らないといけません。 ※プリンターによりますが、オーバーハングしている形状でも反り返りの角度が60度以内ならプリントできるかもしれません。

もちろんサポートもプリントすることになるので、フィラメントを消費し、時間も長くなります。

次に積層ピッチというものがありますが、これはフィラメントをどの程度細かく積み上げていくかという値です。 うちのANYCUBIC MEGA-Sは「0.1mm(HIGH)」「0.2mm(NORMAL)」「0.3mm(DRAFT)」のピッチが選べますが、クオリティをあげるほど印刷時間が長くなります。 通常は「0.2mm(NORMAL)」でプリントするのが良いと思いますが、今回は「極力早く印刷でき、かつ極力クオリティが高い」を目標にしました。

そのための条件として、以下の三つをクリアすべくスライサーの配置やモデルの作り直しを行います。

  1. 積層ピッチ0.3mm(DRAFT)でプリントする
  2. サポートを使わない形状と配置
  3. DRAFT品質でも極力キレイで壊れにくい形状

これらを満たすために試行錯誤を繰り返して進めていきます。

それはもう、何回も何回も繰り返しました、、、 ※実際にはテストプリントも何回も繰り返しています。

最終的にはこの配置でプリントするのが最適と判断して、モデルを調整しました。

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ahwin.gadget サポート無しでプリント中 サポートありより印刷時間が15分短縮され、不要部分(ブリム)も取りやすいです。 @ahwin.gadget #3dプリント #mask

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プリント!プリント!プリント!プリント!

スライサーで試行錯誤を繰り返し、書き出したgcode形式のデータをSDカードにコピーして、プリンターにセットします。 あとは差し込んだSDカード内のモデルを選択してPRINTするのみです。

気をつけなければいけないのは、

  1. SDカードはそっと差し込む
  2. プリント開始時にフィラメントが剥離しないようにベッド表面をキレイにする
  3. フィラメントを急激に冷やさないように、窓を開けたりしない
  4. プリント途中で失敗しているようなら、即座にプリント中止してフィラメントの無駄を減らす

ってところでした。

まぁ、結構失敗しました、、、 プリンタ固有のクセなどもあるので、最初はWEB上に情報が多くのっているプリンターを選ぶのが大事だと思います。

そんなこんなで完成したのが以下の写真

マスク完成品

吸気口の形状を2パターン作ってみました。 吸気口が大きなモデルはさすがに最低限のサポートはつけてます。

ここまで大体1週間くらいで進められましたが、実際にやってみると意外と簡単に立体物ができてしまうことは驚きです。 ご家庭でのDIYや、商品プロトタイプを作ってみる などなど使い道はアイデア次第で無限に広がります。

是非、皆さんも3Dプリントに挑戦してみてはいかがでしょうか?

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